黒松盆栽の年間手入れ
1 月

一年の計は元旦にあり…

あなたの住まいの自然環境にそった年間管理計画をカレンダーに書き込むなりの方法で一年の計をたてるのもい

いかも知れません。黒松は冬の休眠期に入っていますので、剪定針金掛け葉抜きができます。葉抜きをし、

一ケ所から何本も出ている小枝を透かして、2股のすっきりとした枝にしましょう。

黒松は(寒冷地を除き)戸外の棚の上で越冬します。冬の季節風は想像以上に鉢が乾きます。水やりを忘れずに。

2 月

年間の内で一番寒い季節ですが、剪定、針金掛け、葉抜きに最適の季節です。じっくり樹を観察して、樹の持つ

個性を大事に作業をしてください。2月の下旬にもなると害虫もそろそろ活動を始めます。今期2度目の石灰硫

黄合剤による予防散布を行いましょう。

3 月

春が本格的になり、気温も上がり、冬芽がしだいに伸びてきます。植替えの適期です。若木のうちから、立ち

根や絡み根等、必ず矯正しておいてください。切れない刃物を使ったり、根を極度に乾燥させると樹が痛みま

す。4月下旬までに植え替えをすませましょう。植替え後10日くらいは肥料を控え、その後施肥を多くしま

しょう。

4 月

施肥を始めましょう、黒松は他の樹種より肥料を好みますので多く与えましょう。6月の芽摘みまでに葉透か

しを済ませましょう。盆栽鉢は2〜3週間ごとに回して、一方向だけに日光が当たらないようにしましょう

5 月

5月に入るとローソク芽も長くなります。その長さによって今年の芽切りの時期を判断してください。樹勢の

強い頭部や枝先ほどローソク芽が長くなりますから、中程度の芽にあわせ長い芽を指で折ってそろえ、全体の

芽の力を平均化させます。これを緑摘みと言います。

6 月

新葉が中旬頃には固まってきます。黒松の小品盆栽は、葉を短くすることが要求されます。このころ

から芽切り始めます。二番目を出させ、葉を短くすると共に枝の延び過ぎを押さえます。これを黒

松の短葉法と言います。黒松の短葉法を行えるのは樹性が強いことが大前提になります。弱っている

芽、小さな芽、植替えた盆栽(芽切りは1年間休み)は行ってはいけません。

7 月

6月に続き7月も芽切りの適期です。(冷夏以外は10日前後が良いと言われています。)芽切り後は一時的に水

やりや肥料の吸い上げが鈍ります。水やりや表土の乾きぐあいを確かめ、肥料は一旦取り除き二番目の芽が吹いて

から与えるようにしてぐさい。

8 月

7月下旬から8月にかけて2番目の芽が吹いてきますが、芽が吹いた後、芽の整理をします。基本的には横2芽

を残して、他の芽をかき取ります。日光の強さは最強になります。朝夕の水やりには十分に注意しましょう。

9 月

残暑が続きますので、夕方の葉水散布等水やりに十分に勤めましょう。芽かき後の2番目の芽は、この時期力強

伸長しますので十分に肥料を与えて下さい。二番目の芽の伸びが充分で無い場合などは葉面肥料(ハイポネッ

ク等)を一週間ごとに散布してやると効果的です。

10 月

黒松は伸長活動を終え内面的な充実へと活動を転換させます。肥料を充分に与えて、幹の肥大や枝の先の充実を

かり、冬越しの力を貯えます。

11 月

このころの樹の姿が一番美しい色と形をしています。肥料は今月の下旬まで充分に与えて最終としてください。

切りの時に残した古葉を除きます。(小型の芽摘みはさみを使用して、新葉が折れないようにしてください。)

12 月

黒松は休眠期に入りますので、葉抜き、剪定の適期に入ります。葉抜きは、芽切りと共に樹にとっては過酷な作

ですから、特に乾燥を防いでやる必要があります。作業後ムロ等で保護するのも良いでしょう。

石灰硫黄合剤の第一回目の散布の月です。


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